しゅふ探

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認知症のご家族がいらっしゃる方へ2

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こんにちは、マウです。

 

前回に続き、認知症のおばあちゃんのお話です。

 

 泣いたり笑ったり怒ったりの日々が続き、家族が心労と体の疲れ・睡眠不足で限界に

達したころ、事故は起きてしまうのです。

 

ある朝、いつもの如く家の中をひっきりなしに徘徊していたおばあちゃん。

『よく疲れもせずそんなに動き続けられるな~。』と、少々呆れていました。

 

そして家族がチョット目を離し、それぞれ朝の準備や支度をしていたら ・・・

“ ドッスーン! ” と、大きな音が!!

 

「なに?なに?」「どうしたーー?」「何の音?」と、みんなが駆け付けると、、、

おばあちゃんが仏間で転んでいました。ほらぁ~、言わんこっちゃない、ウロウロしてるからやん!でも、当の本人はコケたままの体勢でケロッとしています。

 

痛がっている素振りも見せないので、大したことないのかと「はい、おばあちゃん!

起きて!!」手を取って立たせようとした瞬間「痛いっ!痛い、痛い、痛い

ーーー!!」顔を歪めて “ へなへなへな~ ” と、崩れてしまいます。

 

何度立たせようとしても、足が言うことを利かないようでした。

「どこが痛いの?」と聞いても訳の分からない答えで的を得ません。

 

とにかく早く病院へ連れて行かなければ!と思いましたが、なんせ立てないので

家族だけでは2階の仏間から1階の車が置いてある所へ下ろすことができず、、、

致し方なく救急車を呼ぶはめに。

 

担架に乗せられるときも「痛い!痛い!!」を繰り返すおばあちゃん。救急隊員の

人が「おばあちゃん、病院へ行きますからね。どこがどう痛いの?教えてくれる?」と

尋ねても「痛い、痛い」しか言わないおばあちゃん。

 

「すみません。認知症なので訳が分かっていないようで、ちょっと答えられないん

です。スミマセン。」と、私たち。

 

「そうですか!大丈夫ですよ。おそらく骨折ですね。じゃあ、おばあちゃん!先生に

診てもらって、痛いのん治してもらおうね!病院行くよ!!」と、優しくおばあちゃんに声をかけて下さる救急隊員の人たち。。。なんか泣けてくる。

 

今まで家族だけで看てきて(介護認定を受けてデイサービスへは時折通っていたもの

の・・・)おばあちゃんの事でデイサービス以外の人に優しい言葉をかけて貰ったこと

が嬉しかったからなのか?精神的に参って限界だったからなのか?

妙に泣けてきました。

 

そして、急いで病院へ。

 

診断の結果、案の定 “ 大腿部骨折 ” でした。もちろんそのまま入院し、『人工骨頭』を入れる手術を受けることに。ところがなんせ認知症のおばあちゃんには理解することができず、、、「帰りましょう!帰りましょう!」を連発。

 

ようやく人工骨頭置換手術を終え、安心したのもつかの間、安静にしている訳もなく、

ベッドの上でもいつものウロウロ癖でガサガサ動くものだから・・・

人工骨頭が外れて再手術(汗)もーーーっ!いい加減にしてよ!!怒っても仕方がないと分かりつつ、キツイ口調になったこともしばしば。

 

そんな中でも元々明るい性格のおばあちゃんは先生や看護師さんから人気の的に。

家族に対してもそうだったのですが、何かをして貰うと必ず「ありがとう!」と言うおばあちゃん。先生や看護師さんにも頻繁に「ありがとう!」の嵐 www

 

「そんなに言ってくれんでもいいよ。仕事やし当たり前のことしてるだけやからね。

かわいいおばあちゃんやわ~。」と、いつも看護師さんがおっしゃってくれてました。

 

ある時には担当の先生に突然「抱いて!!」と、衝撃発言。

若い先生は顔が真っ赤になり、看護師さんたちは「そんな大胆な!」と、大笑い。

どうやらおばあちゃん的には “ 支えて、立たして。” と、いう意味だったみたいですが

その場にいた人たちは最初ビックリして、時間差で大爆笑に。

 

最初は入院生活に戸惑っていたおばあちゃんも優しくておしゃべりできる先生・看護師さんたちが大好きだったらしく、楽しい入院生活が送れたようでした。(良かった)

 

そして、車椅子生活になってしまったとはいえ、無事退院。

退院が決まるちょっと前に老人ホーム入所の順番が回ってきて、退院と同時に

ホームへ行けることが決まっていたおばあちゃん。

 

お家に帰してあげたかったのはやまやまですが、我が家はザ・昭和な家の造りで

バリアフリーなんてのとは真逆で段差ありあり、まして1階がお店と事務所・2階が

住まいのため、とうてい車椅子生活は無理だったんです。

 

そのため、家族と離れて暮らすのは可哀そうだとは思いつつ、、、(その頃の

おばあちゃんはもう、家族という認識はありませんでしたが。)介護の手が行き届いた

プロの方がいるおばあちゃんの安全な生活を優先し、ホームに入って貰うことに

なりました。

 

そこでも「ありがとう!」「ありがとう!」のおばあちゃんはもちろん人気者に。

スタッフの皆さんに優しくして貰い、本人も快適なようでした。

 

それでも面会に行くたびに「帰りましょう!帰りましょう!」と言うのですが、

「おばあちゃんのお家はここやで。」と言うと、「ここは家と違うわ、そやけどここに

おったら良いねんな?」と、納得するんです。

 

やっぱりちょっと可哀そうで、帰り道にまたまた涙。。。

でも、私も家族も最初は『家族やねんから家で介護するのが当たり前。他人さんに看て貰うなんて突き放したみたいで薄情。』と思っていましたが、違うんです!!

 

家族だけで介護していると心身ともに疲れ切って睡眠不足、イライラして優しくして

あげられなくなるし、ストレスは溜まるし、そんな自分がイヤで思いつめて

“ 介護うつ ” にもなる。けど、介護生活は続いてまたまた疲れて、、、という『負の

スパイラル』に陥ってしまうんです。

 

他の人たちの助けを借りるのは必要、恥ずかしい事なんかじゃない、現におばあちゃんと離れて暮らすようになって、おばあちゃんが愛しくて可愛くて優しくしてあげられるようになったんですから!!

 

あのままお家で介護生活を続けていたら、もしかしたら!?おばあちゃんの事が

大嫌いになっていたかもしれません。

 

 あれから12年。

 

生前はもちろんの事、亡くなってからもおばあちゃんの事が大好きです☆☆☆